福岡県粕屋郡新宮町(福岡市東区隣接)の心療内科・精神科のこころのクリニックゆめです。
こころのクリニック ゆめ
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強迫性障害の治療

  • 置かれた困難の現実性・客観性を過剰に深刻さを伴って歪める精神疾患があれば、治療し、現実性・客観性を取り戻す治療が不可欠です。
    (例えば、躁鬱病、統合失調症、ある程度重症度の高い鬱病、発達障害等です。)
  • 何故なら、歪んだ現実感・客観性に対して、現実、客観性に基づいたロジックで修正をかけよう(認知行動療法)としても次元が異なり、奏功し難い為です。
    勿論、支持的、共感的精神療法は治療意欲を維持する為に必要です。
  • 現実性、客観性の歪みが修正された後に、認知行動療法を行うと効果が期待できるようになります。
  • 強迫性障害に対する認知行動療法では具体的には暴露反応妨害法を使用することが一般的です。恐怖を抱く場面に身を置き、その恐怖に慣れることにより克服してゆく方法です。

認知行動療法

  • 先ずは、強迫観念や強迫行為にまつわる不安、苦痛を特定します。
  • 次に強迫観念、強迫行為の中でコントロールし易い行為から取り掛かります。
  • 強迫観念を急に又、強引に否定しないようにします。
  • 強迫観念の思考を出来るだけ延期してみます。
  • 強迫行為に取り掛かる迄の時間を少し遅らせるように我慢してみます。
  • 強迫観念を考えて処理する時間帯を決めてみる。
  • 強迫行為の間、焦らず強迫観念をゆっくりと考え、行動するようにします。
  • 強迫行為をゆっくり行い、回数を減らします。
  • 強迫観念よりは強迫観念に伴う強迫行為の制御を優先。強迫行為の制御による日常生活の支障を改善し、これにより強迫観念を改善しやすくします。
  • 強迫行為の一部(決まった行動、決まった考え、行為の順番、繰り返しの回数・頻度、大勢・構え、場所等)を変えてみます。
  • 強迫観念を行えないような環境、或いは楽しい環境に身を置いてみます。 意識をそらして、強迫観念、強迫行動を抑制します。例えば、友人と電話したり、外出して不安をそらしたりします。