強迫観念及び強迫行為(強迫スペクトラム)は大きく分けて以下の2つに分類することが治療上重要と考えます。
- 強迫性障害
何度も気になる思考、衝動、イメージがその状況に比して過大な場合や確認行為の質や程度、頻度が困難さがその状況に比して非相応で過剰なもの。
例えば何度も施錠を確認しているが、泥棒に入られ、通帳やお金等大事な物が盗難にあうのではないか(強迫観念)という不安が収まらず、何度も確認してしまう(強迫行為)。 - 強迫性障害様の症状
何度も気になる思考、衝動、イメージがその状況に比して相応な場合や、確認行為の質や程度、頻度が困難さがその状況では相応の程度であるが、置かれている状況は改善することはなく、気になってしょうがない(了解可能)場合。
例えば、顔を整形した女性であるがその傷がなかなか治らない。整形担当医や他の医師(セカンドオピニオンを求められた)も時間が経てば必ず治癒すると言われているが。何度も顔の傷を確認する。