一口に実行機能と言っても様々で多岐にわたる機能により成立していますが、一連の(様々な状況に応じてその状況を認知、理解、把握→対処法を提示→結果を予想・比較→適応する行動を選択→適応的行動を実行→その結果を判断、フィードバックする。)の行動は全ての過程で障害される可能性があるのです。
これらの過程はどの過程で障害されても、直接的に又間接的に大きな問題となります。
ストレス下では、基本的には悲観的、被害的等の陰性感情に支配され陰性方向の理解、認知、対処、行動となり易いのですが、実行機能の障害があると客観的な方向に修正することが出来ません。この誤った認知、実行機能障害が何度か繰り返されると陰性の悪循環に入り、これらは被害妄想、幻聴、幻視を導く可能性があるのです。