福岡県粕屋郡新宮町(福岡市東区隣接)の心療内科・精神科のこころのクリニックゆめです。
こころのクリニック ゆめ
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鬱病委員会

糟屋医師会鬱病かかりつけ委員会(H25年6月予定)
以下を議題として考えています。
①精神科、心療内科以外の医療機関で、鬱状態を広く疑って頂くことが必要
ⅰ)内科、小児科→不眠(特に入眠困難)、原因不明の全身倦怠感、原因不明の易疲労性、難治の食欲不振、頭痛(筋緊張性)、原因不明の嘔気、原因不明の口渇、持続する熱発(38℃以下)、原因不明の味覚の低下
2)耳鼻科→難知性の眩暈(浮動性)、難知性の耳閉感
3)整形外科→原因不明の四肢痛
4)脳外科、神経内科→原因不明の痺れ、疼痛、頭痛、眩暈
5)婦人科→多汗、頭痛、めまい、肩こり、耳鳴、不眠、倦怠感、口渇、熱感、下痢等(更年期障害と酷似、エストロゲン低下のみでは鑑別は困難か?)
②何を持って鬱病(欝状態)を診断するか。
1)SDSが適当?(患者様が自分でチェック、チェック項目が少なく、保険診療で80点)?DSM-Ⅳ?
2)SDSカットオフポイントの設定→40点?
3)SDSを毎月?チェックしていただくことが必要か(月に1回のみ可)
4)躁状態を鑑別するスケールが必要か否か?必要なら診療情報提供書中の症状にも○をつけられるようにする?
③かかりつけ医から専門医に紹介するタイミング(久留米大学)
1)継続する不眠に対して睡眠薬を2週間以上投与しても症状が増悪?する場合
総睡眠時間が5時間を確保できない場合?
2)診断に迷った場合
3)脳の器質的な障害(脳梗塞、パーキンソン症候群など)が疑われる場合
4)第一選択薬の抗鬱薬で効果が認められない場合(4週間~8週間)
★SSRI,SNRI、NASSA等薬物系統の推奨は?
★三環系、四環系は?
★睡眠薬以外のベンゾジアゼピン系の使用に関して、例えばセルシンの使用は可とするか?
★眠剤の中でもベゲタミン等のバルビツレートは?
★向精神病薬投与一回分の限界(期間)は
★効果があるとは?例えばSDS50点以上の患者様に於いて、4ヶ月~6ヶ月で10点以上改善?SDS40点台が長期、例えば6ヶ月以上持続する場合は?
★賦活症候群、QT延長症候群等の副作用の情報が必要、主な薬物の添付文書を薬品会社より配布、副作用を説明してもらう?
5)重症の鬱病(幻覚、妄想を認める)の場合
SDSでのカットオフポイント65点以上or70点以上?
6)自殺の危険性がある場合
自殺可能性をどのように評価
→根本的には困難であるが、SDS19番目の項目(自分が死んだ方が、他の人が楽に暮らせると思う)で、ないかたまに、時々、しばしば、いつものうち時々以上をカットオフポイントとして危険性ありと評価し専門医に相談?
7)アルコール依存が疑われる場合
8)入院が必要だと考えられる場合(家庭や環境の調整が困難)
9)躁症状が出現したことがある場合
④診療情報提供書
→久留米医師会作成の診療情報提供書を検討(○を付けるのみ)
⑤かかりつけ医稼動のフィードバック
→紹介された専門医が保健所に報告(久留米のかかりつけ医―精神科医連携報告書を流用?FAXを保健所へ)
⑥今後の勉強会は(講演、症例検討、回数、久留米市かかりつけ医鬱病アプローチ研修テキスト、かかりつけ医および産業医のためのうつ病アプローチ研修等を使用?)
⑦一番の問題点は、他科の先生方に如何にして興味を持ってもらうか。また、如何にして患者さんに不眠や難治性の身体症状が鬱状態によるものの可能性が大きい事を知っていただくか。
★欝状態を疑うポスター(欝状態で不眠、倦怠感等の身体症状が起こり易く、直りにくいこと、抑鬱気分が無くても身体症状だけの鬱病、仮面鬱病が多いこと、鬱病が心配な方は院内で心理テストを簡単に受けることが出来ること)を院内に掲示して頂く?
★上記同内容の広告を出す。インターネット、新聞?雑誌?(コストとの関係?)