うつ病、家族の対応
①静かに見守る(そっとする)
緊張感が強く、音が騒く感じます。原則的にはゆっくり静かに気持ちを落ち着かせたいのです。
又、倦怠感も強い為、横になって休みたいのです。
②患者さんの不安に耳を傾けて下さい。
不安・焦燥が高まり、自分ではどうしようもなくなることがあり、この際にはしっかりと耳を傾け、支持的・共感的に接して下さい。
③励ますことは控えて下さい。
うつ病になったのは、努力が足りなかったり気の持ちようでなったのではありません。頑張り過ぎて、緊張感を上げ過ぎて、精神的エネルギーを枯渇させてしまったからです。頑張らずにゆっくり休むことを勧めて下さい。
④無理な気分転換(例えば、旅行、外出、運動等)を勧めないで下さい。
一般的に気分転換と思われることでも、うつ状態の程度によっては、肉低的・精神的疲労を助長して結果、うつ状態が悪化することがあります。嫌がる気分転換は強引に勧めないでください。
⑤仕事や家事などの負担を軽減してあげて下さい。
倦怠感が著明な際には、横になっているのがやっとの状況です。出来るだけ精神的・肉体的負担を軽減してあげて下さい。(主婦の場合、炊事が最も精神的・肉体的エネルギーを必要とします。レトルト食品を使用したり、お惣菜を買ってくるなどして負担を軽減して下さい。)
⑥決断を迫らないで下さい。
悲観的思考、焦燥感により、悲観的方向に認知が歪んでいます。この為、決断を迫って考えが二転三転しておろおろするばかりです。
⑦重要な決断を先延ばしするように勧めて下さい。
又、重要な決断も悲観的方向に流れますので、認知の歪が改善されるまでは重要な決断を先延ばしするように勧めて下さい。