2019年6月9日
統合失調症に於ける会話の障害(吃音、呂律が回らない)はその認知機能障害より説明できる。
①ワーキングメモリーの低下(不安を惹起する記憶等は客観性の低下の為忘れ去ることが困難である)。
このことによりほぼ一定量であるメモリーの殆どを占拠することとなって、新しい記憶を残すことが困難となることがある。
これは他人から話しかけられた際に相手の話を記憶出来ない、自分が話したことを記憶できないことを示唆する。
相手の質問に答えずに自分勝手な話をしたり、自分の話の内容が一貫性を失うこととなるのである。
②二次記憶(陳述記憶、エピソード記憶、手続き記憶)の障害。
通常使用している言葉(ひらがな、カタカナ、簡単な漢字)が出てこない、呂律が回らず吃音となり得る。又、普段に簡単に出来ていた会話が出来なくなる。