2019年6月9日
妊娠・授乳に対する向精神病薬の使用について(松島英介先生著)
(2)煙草
喫煙習慣により自然流産、周産期の胎児死亡率が高くなる。早産、低体重児となるリスクも高い。
ニコチンは末梢血管を収縮させ胎盤の血流量が低下したり、胎児の呼吸中枢の発達を障害する。
一酸化炭素は一酸化炭素ヘモグロビンを形成し低酸素血症を招く。
受動喫煙も同様の結果を招来する。
授乳婦の喫煙では母乳量の低下や乳汁へのニコチン移行によりニコチン中毒症状(嘔吐、下痢、腹痛、頻脈、顔面蒼白、不機嫌)が発現する。