2019年6月9日
統合失調症の注意障害
覚性とは頻度の少ない刺激に対する注意の保持・処理をいう。
能動的に目的(意志)を持ち続け、正確・適応的に且つ、落ち着いて(安定性)処理することが必要である。
これは、全般的で複雑な能力である。
①欲動の低下はこの能動性を、②間主観性の障害は正確性・適応能力を、③被害妄想、関係念慮、妄想気分等の不安症状は安定性を直接的に障害する。
この能動的・主体的な注意集中・処理能力は社会適応能力とも言え、この障害は人格としてのありようにも大きく修飾してゆく。