2019年6月9日
統合失調症の情報処理過程でやはり大きな影響力を持ち得るのは、背後にある感情である。
抗精神病薬は感情的に陰性に働くことが多くあり、この場合には情報処理過程を阻害することが考えられる。
又、躁状態の場合にもその陽性の感情に情報処理過程が修飾される可能性を示唆する。
つまり、ある一定以上の躁状態に於いても客観性を失うことが予見できる。
又、統合失調症に於いても、情報処理障害の重症度は感情障害の程度によっても左右され得ると考えられる。
又、一旦、情報処理過程が強く障害され、重度の自明性の障害が持続的に起こってしまうと、その客観性、間主観性を大きく損ない、不可逆的なものになり得る。