2019年6月9日
新型鬱病に対するアンチテーゼ(気分反応性に関して)
【1】果たして新型鬱病は単独の精神疾患として成立しうるのか。
その要件を一つ一つ検討する。
①気分反応性(好ましいことがあると、気分がよくなる)に関して
好ましいことがあると気分がよくなるという特徴を診断に持たせるためには、鬱状態(気分がよくない状況)であったとしても好ましいことがあると正常,若しくは躁状態となると解釈される。
これは発達障害でも見られる症状である。発達障害でも新型鬱病でも同様であるが、これは、双極性障害の特徴であり、ストレスに直面化した際や楽しい事、アルコールなどの抑制が緩和された際に躁状態、或いは気分が正常化すると考えられる。