2019年6月9日
妊娠・授乳に対する向精神病薬の使用について(松島英介先生著)
②抗鬱薬
(a)三環系抗鬱薬
クロミプラミンは心血管系の奇形が多いという報告もある。
アミトリプチリン多量投与で多発奇形の報告がある。
妊娠中の大量投与は原則として控えるべき。
三環系抗鬱薬の乳汁移行は微量と考えられている。
(b)SSRI(フルボキサミン、セルトラリン、エスシトラプラム)では催奇形性に影響はない。
但し、パロキセチンは心室中隔欠損等の心血管系の異常が増加する可能性、又、否定的な報告もあり一定の結論は出ていない。
SSRIの乳汁移行は微量と考えられている。
(c)SNRI(ミルナシプラン、デュロキセチン)、NaSSA(ミルタザピン)はまとまった報告自体がない。