2019年6月9日
アカシジアとRLS
抗精神病薬に伴うアカシジアが含まれる。
「アカシジアは落ちつきのなさが特徴であり,じっとしていることができない」と言われるが、RLS児童の授業中の落ち着きの無さを考えると、この特徴だけではRLSと鑑別は困難である。
アカシジアはに付随する「不快な異常感覚を伴わない」とされているが灼熱感、痛みを訴えることもあり、鑑別は困難である。
アカシジアはRLSの持つ「概日リズム(夜間に悪化)はない」とされているが、例えばRLS児童が授業中に(当然に昼間であり)落ち着かず授業に集中出来ないことは良く目にすることであり、根本的にRLSに厳密な概日リズムはない。やはり、鑑別は困難と言える。
アカシジアは症状部位が全身性であることを鑑別に挙げられることがあるが、RLSに於いては下肢だけでなく、上肢、体幹にも症状は出現し得る為、これも鑑別の根拠とならない。