2019年6月9日
統合失調症の診断基準が1. 妄想 2. 幻覚 3. 解体した会話(例:頻繁な脱線または滅裂) 4. ひどくまとまりのないまたは緊張病性の行動 5. 陰性症状となっており、激しい症状である陽性症状(幻覚、妄想等)が主体の診断基準である。
これは、本来の統合失調症の基礎的メカニズムである自明性の喪失を広く捉え得るものとは言えず、理論上、社交不安障害から統合失調症を明確には除外出来ない。
従って、対人評価の過剰な不安という一つの基準のみで社交不安障害を捉えると、その治療方法の選択は場当り的なものとなってしまう。