2019年6月9日
IES-Rによる評価
全ての項目について[0全くなし 1少し 2中くらい 3かなり 4非常に]の4段階で点数化し、全体ないし下位尺度ごとの得点(ないし平均得点)とする。
原著者による下位尺度構成は次のとおりである。
①侵入症状(8項目): 1, 2, 3, 6, 9, 14, 16, 20
外傷体験を繰り返し思い出すこと。これによって当時の出来事について考えざるをえなくなり、再び同じことが起こった場合には、前よりうまく対処できるように備えられる。
②回避症状(8項目): 5, 7, 8, 11, 12, 13, 17, 22
回避や精神的麻痺よってフラッシュバックが起きる回数を、なんとか我慢できる程度に減らすことができる。
③過覚醒症状(6項目): 4, 10, 15, 18, 19, 21
再び危険な状況に陥ってもすぐに対応できるよう身構えている状態。地震の際などに、2度目、3度目の揺れを予期して、生存者が常に身構えているような状況なのである。過覚醒は、災害や危機的状況のあとに必要な作業をこなすため活力を与えてくれるものでもある。
※カットオフ ― 合計得点24 / 25