2019年6月9日
【1】精神的悪化のサーキット
①契機が何かにも左右されるが、結果として起こってしまった「不登校」は周囲の目が自分に否定的に感じられるようになる。
①-1最も気になるものは学友の目であり、自分の評価を「怠けている・学校をサボっている」「やる気がない」というように劣等感を強く感じてしまう。
①-2教師からの目が気になるようになる。教師は学校で自分を「評価」し「指導」を行う存在である。不登校は周囲の学友と比較して「劣っている」「ダメな生徒である」と評価され、努力するように厳しく「指導される」のではないかと恐れる。
①-3家族からも、最も気持ちを理解してくれるはずの存在であるはずが、「怠けている」「根性がないだけ」「努力が足りないだけ」等のように自分を理解してくれないだろうと考える。
①-4登校して勉強するチャンスを失い、家でも集中力・意欲が低下する為勉強が遅れるが、この遅れは「厳然とした遅れ」である。「遅れ」はどう考え直しても否定できない事実であって、自己否定的思考は確実に強化される。
②不登校が持続すればするほど、周囲に対する否定的思考は孤独感を呼ぶだけでなく、周囲が考えているとうりに「自分はダメで努力出来ない」存在であると確信してしまう。つまり自己否定的思考を強化する自己否定的悪循環サーキットに入る。