2019年6月9日
強迫性障害
【1】強迫性障害とは
①強迫観念;そこまで気になるはずの無い、或いはどうでも良いはず(自我違和性)の思考、衝動、イメージが、頭に度々浮かび消去し難いことを強迫観念と言います。
②強迫行為;強迫観念に駆り立てられて、その不安を消去や防御する為に行う反復行動を強迫行為と言います。
以上の少なくともどちらかがある場合を強迫性障害と言います。
結果、不安感、焦燥感を伴うことが多く又、日常生活の範囲が制約、障害されるため自信を失うことが多く、鬱状態となり易いのです。
【2】強迫性障害の診断
大きく分けて以下の2つに分類することが治療上重要と考えます。
①何度も気になる思考、衝動、イメージがその状況に比して過大な場合、確認行為の質や程度、頻度が困難さがその状況に比して非相応で過剰なもの。
例えば何度も施錠を確認しているが、泥棒に入られ、通帳やお金等大事な物が盗難にあうのではないか(強迫観念)という不安が収まらず、更に確認してしまう(強迫行為)。
②何度も気になる思考、衝動、イメージがその状況に比して相応な場合や、確認行為の質や程度、頻度が困難さがその状況では相応の程度であるが、置かれている状況は改善することはなく、気にしてもどうもならない場合。
例えば、顔を整形した女性であるがその傷がなかなか治らない。整形担当医や他の医師(セカンドオピニオンを求められた)も時間が経てば必ず治癒すると言われているが。何度も顔の傷を確認する。