日記
2014年2月23日
パニック障害の治療
パニック障害の治療
パニック障害の治療には薬物療法と認知行動療法があります。
認知行動療法はパニック発作を自分でコントロールしようという試みです。
かなり強烈なパニック発作の場合には恐怖が激しく自己コントロールしようと出来ませんし、無理をすると鬱状態となってしまうこともあります。
パニック発作が軽度でなければ、原則的には薬物療法を併用し不安を減らしながら認知行動療法を受ける事が望ましいと考えられます。
パニック障害は再発しやすい病気です。一旦パニック発作を起こすと、起こしやすい状況を避ける傾向にあります。避けることで病状が安定して見えても、完全にはその状況を避け続けることは困難ですから、避けるべき状況に直面せざるを得なくなった際に恐怖が蘇えってくるのです。
従って、薬物療法のみで病状が安定しているように見えても、パニック発作を誘発しやすい状況を避けていたのでは、再発する危険性が高く、やはり認知行動療法と併用してその状況下で自己コントロールすることが必要です。
2014年3月2日
認知行動療法
認知行動療法
①リラクセーション法
1)筋弛緩法;肩、腕、手、顔、足等順に先ず80%程度筋肉に力を込めた後に弛緩させる。
2)呼吸法;ゆっくりとした腹式呼吸を行う。
3)自律訓練法:自己催眠法(以下の順に公式を行う方法)
背景公式ゆったりした姿勢で深呼吸をして、気持ちを落ち着けていき、
第1公式(手足を重く感じる)
第2公式(手足が温かく感じる)
第3公式{心臓の鼓動を静かに感じる)
第4公式(呼吸を楽にできる)
第5公式(お腹が温かく感じる)
第6公式(額が涼しく感じる)を順に行ってゆきます。
②暴露法(エクスポージャー)
不安が高まっても、動機、過呼吸等の身体症状が極まっても、命に別状はなく気が狂ったりすることはない。
又、このような不安感や、身体症状はいくらひどい状況ににあっても、時間をかければ必ず改善、消失する。
この為に、不安や、身体症状が出現してもその場に留まって症状が改善するまで耐える方法である。
パニック発作が起こっても耐えられるという自信をつけることによって不安を軽減する。
1)不安階層表を作成する(最も重度の不安を100点とし、全くない場合を0点として、場面、状況毎に不安に点数をつける)。
2)但し、不安が重度の場合は原則的には薬物療法を行い不安を軽減した後に行う方が得策である。
3)又、出来るだけ不安の少ない場面、状況より行うことが早道であり、いざという時に助けてくれる援助者、同伴者をお願いすることも導入時には有用である。
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2014年3月9日
認知行動療法
認知行動療法
③不安管理訓練
1)セルフモニタリング
パニック発作時にその場に留まって、リラクセーション法、注意の振り分け、自己教示法、思考中断法を使用してパニック発作が収束するまで自己観察する方法で不安階層表を使用して時間の経過に対する不安強度の移り変わりを記載する。
セルフモニタリングをすることにより、一定の時間が経過すれば不安は必ず減弱することを認識できる。