日記
2014年6月8日
統合失調症の注意障害
統合失調症の注意障害 注意機能とはある事象、刺激を他の事象、刺激から区別し、取り出して焦点を当て(選択的注意)、その事象、刺激に関連して自らの必要とする処理が終了するまで、焦点化を維持(持続的注意)することである。 注意の集中は ①その事象、刺激の過去の処理の自動性による場合がある。つまり、その処理過程に於ける焦点化の維持が円滑に進められることがこの理由である。 ②その事象、刺激が有害、恐怖、快楽等のインパクトの強い物である場合にも注意は集中する。 ③逆に全く事象や刺激が理解、分析出来なければ、焦点を当てることさえ出来ないのである。
2014年6月15日
統合失調症の注意障害
統合失調症の注意障害 選択的注意 ある事象、刺激に焦点を当てることは、その刺激だけが今、その場に於いて他の刺激より想定的、絶対的に重要であることが理解されなければならない。 通常、様々な事象、刺激の中でこれを判断することは、全ての事象、刺激をある程度判別、処理、取捨選択しなければならず、云わばマルチタスクの処理が必要である。 この処理は総合的な認知機能を必要とする。この過程で、情報処理が遅滞すれば、焦点化は失敗し、必要な情報、刺激を処理出来なくなる。又、過度に悲観的、被害的に処理が行われると、その焦点化ポイントが多くなり、本来必要で注意を向けるべき選択的注意ばかりでなく、持続的処理も障害され、情報処理容量は低下する。この典型例が、思考途絶や強迫性の障害である。
2014年6月22日
統合失調症の注意障害
統合失調症の注意障害 覚性とは頻度の少ない刺激に対する注意の保持・処理をいう。 能動的に目的(意志)を持ち続け、正確・適応的に且つ、落ち着いて(安定性)処理することが必要である。 これは、全般的で複雑な能力である。 ①欲動の低下はこの能動性を、②間主観性の障害は正確性・適応能力を、③被害妄想、関係念慮、妄想気分等の不安症状は安定性を直接的に障害する。 この能動的・主体的な注意集中・処理能力は社会適応能力とも言え、この障害は人格としてのありようにも大きく修飾してゆく。

ご予約
アクセス
上部へ
メニュー