日記
2016年3月6日
全般性不安障害
全般性不安障害
全般性不安障害診断に対する問題点
①「過剰な不 安と心配」の内容の特殊性が全く説明されていない。
②3)項目は殆どが鬱病の症状であり、不安障害に特化したものではない。
③6)除外項目は、全般性不安障害が特発性であり、得体のしれないものであることを特徴付ける為の項目であり、ごみ箱診断である。
実際にはこれらの不安が混然一体になっており、患者が特定し難いものが多いと考える。
実際に多いのは、予期不安、妄想気分、視線恐怖、自我意識障害に対する不安、将来に対する不安等が混然一体になっていることが多い。
これらは、統合失調症症状による客観性の障害によって患者の理解が困難で言語化し難い為、医師にも伝わらない。医師は安易に全般性障害とのごみ箱診断のレッテルを張る前に、その不安の鑑別を詳細にすべきである。
2016年3月13日
分離不安障害
分離不安障害
①家または愛着をもっている重要な人物からの分離が予測される、または、経験されるときの反復的で過剰な苦痛
②愛着をもっている重要な人物を失うかもしれない、またはその人に病気、負傷、災害、または死など、危害が及ぶかもしれない、という持続的で過剰な心配
③愛着をもっている重要な人物から分離される運の悪い出来事(例:迷子になる、事故に遭う、誘拐される、病気になる)を経験するという持続的で過剰な心配
④分離への恐怖のため、家から離れ、学校、仕事、または、その他の場所へ出かけることについての、持続的な抵抗または拒否
⑤1人でいること、または、愛着をもっている重要な人物がいないで、家または他の状況で過ごすことへの、持続的で過剰な恐怖または抵抗
⑥家を離れて寝る、または愛着を持っている重要な人物が近くにいないで就寝することへの、持続的な抵抗または拒否
⑦分離を主題とした悪夢の反復
⑧愛着をもっている重要な人物から分離される、または、予測されるときの、反復する身体症状(例:頭痛、胃痛、嘔気、嘔吐)
2016年3月21日
分離不安障害
分離不安障害
①分離不安障害とは、自己存在のために不可欠な程重要な人物を失う不安によって、日常生活、社会生活が困難になる障害をいう。
②社会生活上不安定な状況に置かれている、青年期以前は分離不安が生じることがしばしばであるが、その年代と同程度の不安であれば、障害とは言えない。
③成人でも、家族、親友のように重要な人物を失うことは分離不安を生じ得る。
④しかしながら、このような場合でも、日常生活、社会生活を障害するほど著しく、且つ、持続するものではない。それは、「孤独に対する耐久性」を確保しているからである。
⑤このように、分離不安が障害となるか、否かは環境要因、病的要因によって、決定されると考える。