日記
2016年5月8日
社交不安障害
社交不安障害
我々は、社会的存在の為、他人の評価を気にすることは当然であり、その評価を向上させようとして努力する。
従って「スピーチ」の際に緊張して手が震えたり、声が震えたり、汗をかく、声が出難いのはやむを得ないことであるが、これが度をこしてスピーチ出来なくなったり、スピーチを想像するだけで不安が強くなることは社会生活に障害を及ぼす。
これが社交不安障害と言えるわけだが、中身は単なるあがり症と言えるものから、統合失調症と言えるものまで混在している。
2016年5月15日
社交不安障害
社交不安障害
「否定的な評価を受けるような行動をとってしまうこと、 あるいは不安症状を呈してしまうこと(すなわち、恥をかかされた り、恥ずかしい思いをしたりするようなこと、他者を拒絶したことに なってしまったり怒らせたりすることになるようなこと)を恐れる。」
これらの不安は全て社会的に否定的評価を受けることを指しているが、
この不安は誰でも持っている不安であり、異常とは言えない。
「その恐怖や不安は、その社会的状況によって置かれた実際の脅威、 社会文化的な文脈につり合わない。」という項目が異常か否かを指定するものであるが、程度によって統合失調症圏内か、否かが不明瞭である。
2016年5月22日
社交不安障害
統合失調症の診断基準が1. 妄想 2. 幻覚 3. 解体した会話(例:頻繁な脱線または滅裂) 4. ひどくまとまりのないまたは緊張病性の行動 5. 陰性症状となっており、激しい症状である陽性症状(幻覚、妄想等)が主体の診断基準である。
これは、本来の統合失調症の基礎的メカニズムである自明性の喪失を広く捉え得るものとは言えず、理論上、社交不安障害から統合失調症を明確には除外出来ない。
従って、対人評価の過剰な不安という一つの基準のみで社交不安障害を捉えると、その治療方法の選択は場当り的なものとなってしまう。