日記
2016年10月23日
PTSDをどうやって自覚するか
PTSDをどうやって自覚するか
①外傷体験が存在し以下の自覚症状が存在する。
②外傷体験の鮮烈な記憶、フラッシュバックや悪夢が存在する。
③外傷体験を想起させる状況を避ける事がある。
④時に、喜怒哀楽が表出し難い事がある。
⑤原因不明の不安、焦燥感(じっとして居れない)、易刺激性を認め、感情のコントロールが時に困難である。
⑥アルコール依存、過食、浪費がある。
⑦人間関係に支障を来す事が多く、家族関係や仕事が上手くいかない。
⑧気が塞ぐことが多く、疲れきっている。疲れているのに眠れない。
外傷体験から6週間を超えても以上の症状が改善しない。
2016年10月30日
外傷体験による精神的な衝撃が過大であるのは何故か
外傷体験による精神的な衝撃が過大であるのは何故か
①トラウマとなるような外傷体験をすると、これまで前提としてきた、人生は公平であり、おおむね安全で安心できるものだ、という「生存する上での基本的な安心」が脅かされるからである。
②外傷体験は、死の危険と同等な危険に常に隣り合わせであることを実感させる。
③PTSD症状(ストレス関連障害)はかろうじて死のような深刻な状況を免れた後に起こる正常な回避行動なのである。
2016年11月6日
PTSDの病理
PTSDの病理
①トラウマ体験により扁桃体の活動性が亢進することで引き起こ される“恐怖条件づけ”が始まる。
②扁桃体の興奮を抑制する働きをもつ前頭前皮質の機能低下により通常の“恐怖 記憶の減弱(消去)”プロセスが障害される。
③記憶の保持・強化を司る海馬の機能不全により“恐怖 記憶の再生”を引き起こす。
といったプロセスが関与している。
健常者ではトラウマ体験を経験しても“恐怖条件づけ”による恐怖記憶の程度は軽く、時間とともに減弱 して再生が繰り返されることはない。
PTSD患者では恐怖条件づけによる恐怖記憶の程度が強く、時間が経過しても維持され、再生されやすくなるという。