日記
2016年12月4日
PTSDは診断し難い
PTSDは診断し難い
①原則的ではあるが、ぞの心的外傷の恐怖が著明で回避が起こる為表出が困難である。
②過剰に自責的になったり、過剰に他からの評価が気になる事があり、自己表出がし難い。
③解離などの精神病的症状が周囲より曲解されるのではないかと疑いを抱いたり、どうせ理解してもらえないのではと諦念を抱きやすい。
④解離や思考障害、精神運動抑制により、自己の状況を客観的に捉えにくい。
⑤医師が回避している外傷体験について聴取することに、悪化の懸念を過剰に持ちすぎる。
⑥外傷体験そのものよりも、直接に困っている身体症状、精神症状、対人関係、仕事の障害等のPTSDの付随症状を訴えやすい。
2016年12月11日
PTSDの治療法(暴露療法)
①イメージ想起法
外傷体験を想起させる事象をイメージしてを外傷記憶の想起を繰り返す。
イメージの想起をストレスの少ない事象より始め、起こる身体変化、精神変化を自律訓練法や認知療法を組み合わせる等してコントロールする。勿論、徐々にストレスの大きな事象に移行する。
②体験暴露法
実際に外傷であった体験に徐々に暴露する方法。外傷の起こった場所に近づいたり、外傷の切っ掛けになった行動を徐々にストレスの少ないものから行う。イメージ暴露よりストレスが大きい為に最初は一人で行わずに信頼関係にある者を同伴して行うこともある。解離症状などの強い否定的症状が存在する場合には強引な体験暴露は逆効果であることがある。
2016年12月18日
PTSDの治療法(EMDR)
PTSDの治療法(EMDR)
有効性のメカニズムはよくわかってはいない。
☆再体験による馴化ではなく、トラウマ 体験の想起と同時に感覚刺激に注意を向ける二重課題を行うことで、トラウマ記憶との間に一定の距離が取れるようになると考えられている。
①基本的には8段階のステップがあるが、外傷記憶をを想起しつつ、治療者が動かす左右の指を目で追う。
これにリラクゼーション法を併用する。
②又、トラウマ記憶の想起と眼球運動を行い、肯定的思考を繰り返す。
脳が情報や記憶を処理するのを助けるために睡眠で経験する目の動き、すなわちレム睡眠を使用してみようとする発想で作られた。
脳や神経系のより深い(生理学的)レベルでの治癒を可能にするので、これらの負の事象の記憶は最終的に再処理されるという。しかしながら有効性のメカニズムはよく分かってはいない。