日記
2017年2月5日
チック症・トゥレット症候群と併存障害
チック症・トゥレット症候群と併存障害
トゥレット症候群は、1000人当たりの罹患率が0.1-1.0と言われる。
この症候群は、慢性多発性チック障害または強迫性障害のいずれかを伴い、常染色体優性パターンにおいて遺伝すると言われるが、多因子遺伝の可能性も十分にある。
チック症候群は、強迫症状、注意欠陥多動障害、行動障害、学習障害を伴うことが多い。
シナプス神経伝達(特にドーパミン作動系)を含む病態生理学的機構(ノルエピネフリン、およびコルチコトロピン放出因子の関与等)を示唆されている
2017年2月11日
TSと統合失調症
TSと統合失調症
①小児発症統合失調症の罹患率はまれである:100,000人につき1〜2例。
②しかし、2歳から12歳のTS患児の統合失調症の有病率は約8.7%である。
③さらに、小児発症性統合失調症は、思春期または成人発症の統合失調症よりも多くの合併症、特にADHDおよびOCDと関連している。
④この事実は、TS及び関連障害は、発達の重要な期間中に積極的な要因に神経生物学的脆弱性から生じ得ると考えられる。
⑤基底核から辺縁および前頭皮質領域へのドーパミン作動性神経伝達の機能障害は、統合失調症およびTSの両方の生物学的相関であり得る。
2017年2月19日
TSと統合失調症、強迫性障害
TSと統合失調症、強迫性障害
複雑性音声チック(汚言症等)は統合失調症の独言に相当することもある。
強迫性障害自体、統合失調症との関連を示唆されている。
但し、強迫性障害に於ける言葉の繰り返しや、確認行為は、記憶力の低下が原因の場合もある。
ストレス発散としての場合のチックもあり、強迫性障害とチックが完全に同じものとも言い難い。