日記
2019年4月14日
統合失調症とASDとの区別
作為体験
作為体験に関しては,統合失調症では 「誰かに操られている」 ということが多いが,ASDでは具体的な他者に操られているという訴えが見られる(阿部 隆明 ) 。
誰かに操られるか、具体的な他社に操られるかという差も程度、重症度の差に過ぎないと考えることが自然である。
2019年4月21日
統合失調症とASDとの区別
統合失調症とASDとの区別
妄想
妄想はASDに親和的な症状といえる。すなわち,社会性の障害があり他者の立場を想像できないASDでは一方的な論理となりがちで, 自己の信念へのこだわりも強い。とはいえ,やはり統合失調症の一次妄想は異なり,本人なりの論理,合理性があり,単純明快で,本来の思考パターンから了解可能である(阿部 隆明 ) 。
統合失調症に於いて自明性の喪失が起これば一方的な論理になるのは当たり前である。
統合失調症に於いて被害関係念慮~訂正不能な妄想まで幅広く存在する為、これらも程度の差でしかないように思える。
2019年5月12日
統合失調症とASDとの区別
統合失調症とASDとの区別
間主観性
間主観性が発達している定型発達者では,対象を認識する時には,常に 『他者の 自己』と共同化されている(広沢,2010)。こ の潜在化している無名の他者が統合失調症では 妄想や幻覚の中で姿を現すのであるが,ASD ではこうした間主観性が未発達であるため,無名の他者は出現しにくいといえる(阿部 隆明 )。
間主観性は、所謂「自然な自明性の喪失」と表裏一体である。つまり間主観性は、一旦完成度が上がったとしても、統合失調症では病状の悪化に伴い間主観性は崩壊する。
又、間主観性の低下に於いて、無名の他者が出現し難いというが間主観性が低下すれば被害妄想や幻覚の対象者は広がり不明瞭となることもある。