躁鬱(そううつ)病について

近年、軽度の躁状態と鬱状態を繰り返す双極Ⅱ型という躁鬱病が増加しています。
これは近年の躁鬱病の診断能力向上によるものです。
激しく気分が昂揚し、周囲の人の迷惑を省みず、エネルギッシュに動き回りるような躁鬱病の方は非常に少ないのです。
この双極Ⅱ型は鬱病と思われていた方の約40%を占めるといわれているのです。

双極Ⅱ型とは

人格障害に伴う鬱病と共に双極Ⅱ型が難治性鬱病の多くを占めていると思われます。
只、双極Ⅱ型は怖い病気ではありません。的確にお薬を使用すれば、きちんと対処出来るのです。
只、間違った診断で鬱病のお薬を使用されると、気分の波が早く且つ激しくなって、鬱状態が悪化します。
遺伝性も認められることが多く、ご両親やご兄弟にも、気分の上下が認められることがあります。

双極Ⅱ型の診断

  • 調子が悪くないのに眠れないことはありませんか。
  • 気分が晴れ晴れとして、何でも出来るような爽快感はありませんか。
  • 食欲が沸いて、抑えられないことはありませんか。
  • 話し始めると、止まらなくなることはありませんか。
  • あちらこちらに興味が飛び、集中できなくなることはありませんか。
  • 怒り始めると、止まらなくなったり、何か、し始めると止まらなくなったりしませんか。
  • 衝動買いが頻発したり、性欲が抑えきれなくなったりしませんか。

☆上記の躁症状が軽度でも3つ以上あれば双極Ⅱ型との可能性が高いと言えます。

双極Ⅱ型の性格

元来、元気で明るい方が多くいのですが、ストレスが負荷されると、人一倍落ち込み安い性格の方が多いのです。
只、これは性格といっても、双極Ⅱ型の症状とも言え、治療が進むにつれ落ち着いた性格に変化してくることが多いのです。

双極Ⅱ型の治療

原則的には気分安定薬というお薬と精神療法を併用いたします。
気分安定薬は、副作用や妊娠の可能性など、その方の症状に合わせて、徐々に合わせてゆきます。
時に抗精神病薬、安定剤などを使用することもあります。
残念ながら漢方薬はあまり効果がありません。

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