鬱病は非常に多い病気です。一生のうち、男性は１０人に一人、女性は５人に一人になると言われています。
体がだるく、集中力がなくなるため、仕事や家事が出来なくなったりします。
不安や悲観的考えが強くなり、なかなかそこから抜け出せなくなります。
周囲からの理解も得がたく、人に迷惑をかけていると思いがちで更に孤立感を深めます。
鬱病は必ず、治る病気です。周囲の方や専門医に相談してみましょう。

気分が晴れない、楽しめなくなった、意欲や集中力が沸かない、何か楽しめなくなったといった症状はありませんか。
体がだるい、下痢したり食欲が沸かない、夜眠れない、息苦しさがあったり動悸がする、手・足・舌等の体の痛みやしびれ、不眠が持続する、喉が渇く等の症状がありませんか。
気分が晴れない、意欲や集中力がないといった、精神症状を伴わない鬱病（仮面鬱病）も多いのです。
これらの身体症状が原因不明で、持続している場合は、鬱病の可能性があります。

お薬による治療、認知療法等の精神療法があります。
認知療法は悲観的に考え過ぎている事を客観的な考えに修正して、気分を楽にしようとする方法です。
お薬による治療も併用することが多く、抗鬱薬、漢方薬、安定剤などを使用いたします。
抗鬱薬は新しいものから、古いものまでありますが、古いお薬が悪いということではありません。
それぞれ、長所、短所があり、様々な種類のお薬を、使い分けています。
お薬は副作用が出にくいように、慎重に症状に合わせて使用しています。
副作用と思われる症状は遠慮なくおっしゃって頂いて、納得していただいた上で処方いたしております。

鬱状態は様々な精神疾患に合併します。この為、他の精神疾患を見落とすと、鬱病の治療だけでは治り難いことがあります。
気分が晴れなかったり、興味がなくなったり、体がきつくなったり、眠れなかったりと多彩な症状が出ますが、体の症状だけ出る場合もあり、診断は専門医にお願いしましょう。
躁鬱病、人格障害等の他の精神疾患を鑑別し、遷延性のうつ病にならないようにすることが必要です。特に躁鬱病に通常の鬱の治療を行うと悪化することがあります。
当院では躁鬱病を見逃さないようにします。