人前で話したり、電話に出たり、あらゆる社交的場面で視線を感じ、強い不安を感じる病気です。

社交場面において、緊張感が強く、自分は情けない人間だと否定的に考えることによって、
顔が赤くなる。
冷や汗が出る。
手足や声が震える。
動悸がする。
息苦しくなる。
等の症状が出ます。

この一か月間に、人から見られたり、注目を浴びることに、恐怖や戸惑いを感じたり、恥をかきそうな状況を恐れた。
その恐怖は自分でも怖がり過ぎているとか、常軌を逸していると感じた。
その状況はわざわざ避けたり、じっと我慢していなければならない程怖い。
その恐怖により、仕事や社会生活が妨げられたり、それにより、著しい苦痛を感じる。
の４点が揃えば社会不安障害と考えられる。

薬物療法と非薬物量法（認知療法、暴露法、森田療法）があります。
認知療法：認知の歪（人から低く見られている、赤面や体の震えを人から気づかれている）を修正し、現実的な思考に戻す治療法です。

SSRI：脳内のセロトニンを増加させ、不安を減少させるお薬で継続的な服用が必要です。第一選択として、使用する場合が多い薬剤です。
抗不安薬：即効性が高い薬で頓用としてよく用います。但し持続時間が短いことが短所です。
βブロッカー：恐怖を感じる場面が少ない場合に、頓用で用います。

認知療法：認知の歪（人から低く見られている、赤面や体の震えを人から気づかれている）を修正し、現実的な思考に戻す治療法です。
暴露法：恐怖となる社交場面に徐々に慣れることによって、恐怖を和らげ、自信をつけてゆく治療法です。
森田療法：恐怖を完全に解消するのでなく、例えば、「仕事や学校に行こう」「もっと積極的に人生を充実させたい」など、現実的な欲求や向上心にそって、恐怖をあるがままにして、行動を変える治療法です。
リラクセーション法や呼吸コントロール技法等もあります。