福岡県粕屋郡新宮町(福岡市東区隣接)の心療内科・精神科のこころのクリニックゆめです。
こころのクリニック ゆめ
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高機能広汎性発達障害(心の理論と感情理解障害の理論)

心の理論と感情理解障害の理論
高機能広汎性発達障害の不適応の克服方法
不適応場面での克服方法は、現場で周囲の意見を取り入れて(相互理解)或いは推測して、自分を修正するのではなく、読書、講演等の一方的理解に於いて克服する傾向にある。
対人関係における自己表現の困難さ、他人の思考推察能力の低下(客観性に於ける柔軟性の欠如=間主観性の障害)に於ける自信の低下を表している。
これらに心=思考の障害が関与しているという説が心の理論である。
これに対して感情理解の障害は身体表現の読解障害と言われる。
感情理解の障害は身体表現の読解障害と言われる。
これには、思考と感情は表裏一体であり不可分のものであり、「感情」は直観的イメージではあるもののその「感情」を言語で理解し分類する過程で思考を伴うのが必須であり、思考障害がつまり間主観性の障害が換言すれば、客観性=自明の理の歪が関与していると考えられる。
この間主観性=客観性=自明の理は発達すべき最重要な発達課題であるが、これが障害されることにより、主観の場面安定性が担保されない。対人関係、社会性が損なわれることは容易く推測される。
又、客観性=自明の理の障害(自明性の障害)は主観に於いてもその連続性に支障が出現するはずであり、様々な場面(対人関係以外の)における思考能力の低下、理解力の低下の存在が推測される。
重症度の程度はこの客観性=自明の理の障害(時によって、ストレスによって変化)の頻度、範囲によるものと考える。
これら、間主観性~自明性の喪失~客観性の歪は正に統合失調症の中核理論でありPDDが統合失調症の一表現型であると推測することを否定出来ないものと考える。